住宅ローンを金利が安いものに借り換えることによって、利息の圧縮が可能になります。利息の圧縮によって支払総額が安くなりますから、毎月の返済額を抑えたり返済期間を短くすることが可能なのです。
分かりやすくするためにここでは借入金額を1000万円として説明をしていくことにします。
A社で住宅ローンを行い現在1000万円の返済金額が残っているとします。A社の年金利は5%。すると年間50万円の利息が発生する事になるので返済金額は1050万円となります。
月々の返済金額を10万円とすると返済期間が5ヶ月伸びるというわけですね。実際には5ヶ月という期間に対しても利息が発生するので返済期間はもう少し伸びます。
次にB社です。B社は年金利が3%としましょうか。この場合は年間の利息が30万円なので、最終返済金額は1030万円となります。同じく月々の返済金額を10万円にすると返済期間が3ヶ月伸びます。
利息が2%違うだけでも20万円違ってくるわけです。ここでは借入金額を1000万円にしましたが、これが2000万円だと利息・返済期間ともに倍になります。A社だと利息だけで100万円となり返済期間は約1年伸びてしまうのです。
100万円も無駄なお金を払うと考えると怖いですね…。なので、現在の金利が高いと思った場合は、住宅ローンの借り換えを検討してみる事をお勧めします。しかし、ここで注意点があります。
借り換えに際して保証料や手数料などの諸経費が発生します。借り換えで金利が安くなったことによるメリットとと、新しく必要になる諸費用のバランスをしっかりと確認しておくことが大事です。
借り換えのメリットがでてくるのは金利差が0.7%〜1.0%以上の場合と言われているので、この数字を目安にして欲しいと思いますが、諸経費などの計算を忘れないことも大切です。